*━♪━*:。2011年5月23日 第1回 意匠法①。:*━♪━* ※更新途中。 

特許組の授業内容

今年は人数が多くなってきたので特許組と商標組に分かれて授業が始まりました。

例年通り授業はしっかりと計画性を持って進めています。しかし、毎年のことなんですがここに授業内容をアップするのはものすごい労力がいるのですこしお休みしています。実際に特許組はもう特許法が終わりそろそろ意匠法に入ろうとしています。商標組はもう弁理士の範囲はすべて終わっています!!うちのサークルは特に弁理士を目指しているわけではないですが、知財を一番詳しく勉強できるのは弁理士だと思っているのでそうしているだけです。なのでうちのサークルに入ったら必ず弁理士を目指さなければならないというわけではないので気軽にサークルに参加してください!!

 

 

 

 

 

商標組の内容

★2011年度1回目授業内容★(文責:帥(そちの))――――――――――――――

①工業上利用することができる意匠

②新規性(意匠登録の要件)

③類似

④創作非容易性(意匠登録の要件)

⑤新規性喪失の例外

⑥意匠法3条の2(意匠登録の要件)

⑦意匠法5条(不登録事由)

⑧出願書類

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≪工業上利用することができる意匠≫

・ 意匠法で用いられる「意匠」とは、物品の美的外観をいう。

【意匠を構成する要素】

★ 物品=「形状」+「模様」+「色彩」

・ 意匠法上、「意匠」を把握するときは、物品を「形状」・「模様」・「色彩」の3つの要素から捉える

【意匠を構成するものの4つの態様】

意匠登録出願されたものが、意匠を構成するためには、以下の全ての要件を満たさなければならない。

 「物品」と認められるものであること

 物品自体の「形態」であること

 「視覚」に訴えるものであること

 視覚を通じて「美感」を起こさせるものであること

<①「物品」と認められるものであること>

・ 「物品」:有体物たる動産

[物品と認められない物の例]

(ⅰ) 動産でないもの

・ 土地(ex.道路)および定着物(ex.テレビ塔)であるいわゆる不動産⇒「物品」とは認められない。

※ 使用時には不動産となるものであっても、工業的に量産され、販売時に動産として取り扱われるもの(ex.門、組立てバンガロー)「物品」と認められる!

(ⅱ) 固体以外のもの

・ 電気、光、熱などの無体物⇒「物品」とは認められない。

・ 有体物であっても、気体、液体など、そのものが固有の形態を有していないもの⇒「物品」とは認められない。

※ アイスクリーム⇒一時的に固体という“形”を有するので「物品」と認められる!

(ⅲ) 粉状物および粒状物の集合しているもの

・ 粉状物、粒状物

 ⇒構成する個々のものは固体であって一定の形態を有していても、その集合体としては特定の形態を有さないものであるため、「物品」とは認められない。

※ 構成する個々の物が粉状物または粒状物であっても、その集合したものが固定した形態を有するもの(ex.角砂糖)⇒「物品」と認められる!

(ⅳ) 物品の一部であるもの

・ 靴下の一部である「靴下のかかと」

 ⇒その物品を破壊することなしには分離できないものは、それのみで通常の取引状態において独立の製品として取引されるものではないことから、「物品」とは認められない。

※ 完成品の中の一部を構成する部品(部分品)は、それが互換性を有しており、かつ、通常の取引状態において独立の製品として取引されている場合「物品」と認められる!

<②物品自体の「形態」であること>

・ 「物品自体の形態」:物品そのものが有する特徴または性質から生じる形態

※ 販売展示効果を目的としたもの(サービス意匠)物品自体の「形態」ではない!

[「形態」について]

・ 「形状」必須の構成要素。(理由)物品には必ず「形状」があるから。

・ 「模様」⇒任意の構成要素。(理由)あらゆる物品が必ず備えなければいけないものではなく、模様のない意匠も存在するため。

・ 「色彩」⇒無彩色(ex.白、黒)や有彩色(ex.赤、黄、緑)だけでなく、金属色や透明も含まれる。

[「意匠を構成するもの」といえるもの]

(ⅰ) 物品の「形状」「模様」「色彩」との結合であって、視覚を通じて美観を起こさせるもの

(ⅱ) 物品の「形状」「模様」との結合であって、視覚を通じて美観を起こさせるもの

(ⅲ) 物品の「形状」「色彩」との結合であって、視覚を通じて美観を起こさせるもの

(ⅳ) 物品の「形状」であって、視覚を通じて美観を起こさせるもの

<③「視覚」に訴えるものであること>

(1) 肉眼による認識

・ 意匠登録出願されたものの全体の形態が、肉眼によって認識することができるものが意匠。

※ 粒状物または粉状物の一単位は、その一単位が、微細であるために肉眼によってはその形態を認識できないものであるため、「視覚」に訴えるものとは認められない!

(2) 視認可能な範囲

・ 外部から見える範囲のみが意匠。

※ 分解したり破壊したりして初めて見えるようなところは意匠ではない!⇒つまり、外部から見えないところは意匠ではない!

※ ピアノやオルガンの鍵⇒使用上蓋を開けるような構造のものは、蓋をとれば当然見えるものであるから、意匠となる!

④視覚を通じて「美感」を起こさせるものであること

・ 「美感」:美に対する感覚。なんらかの美感を起こすものであればOK。

・ 「美感を起こさせる」:「美的に処理がなされている」、「デザイン的に処理されている」などということ。

[視覚を通じて美感を起こさせるものと認められないものの例]

(ⅰ) 昨日・作用効果を主目的としたもので、美感をほとんど起こさせないもの

(ⅱ) 意匠としてまとまりがなく、煩雑な感じを与えるだけで美感をほとんど起こさせないもの

【「工業上利用」の定義と意義】

[定義]

・ 「工業上利用することができる」:工業的技術を利用して同一物を反復して多量に生産しうるということ。現実に工業上利用されていることを必要なく、その可能性を有していればOK!

 手作りお菓子「工業上利用することができる」該当する。

・ 意匠法で保護される意匠は、「工業的方法」により量産可能なものに限られる

[意義]

・ 量産性ないし量産可能性のないもの(一品ずつ製作される物品の形態)は、意匠法の保護対象から排除される

[工業上利用することができるものと認められないものの例]

① 自然物を意匠の主たる要素として使用したもので、量産できないもの ex.)自然石

② 土地建物などの不動産

③ 純粋美術の分野に属する著作物 

【法上の取扱い】

[用件具備のとき]

・ 他の登録要件(意3条①各号など)の具備を条件に、設定の登録がなされ、意匠権が発生する。

[用件不具備のとき]

・ 意匠法3条①柱書違反として、出願拒絶の理由意匠登録無効の理由となる。